【レポート】11/15(土) スポーツライディングを極める③「コーナーアプローチとキッカケ作り」 みんなのライディングスクール

Webike みんなのライディングスクール

スポーツライディングを極める!

サーキットというと「まだまだそんなレベルじゃない」とか「スピードが出るからコワい」などの声がよく聞かれますが、それは必ずしも正しい認識とは言えません。
では、逆質問です。レベルアップするためにどこで練習するのでしょうか?
ワインディング? だとしたら、そっちのほうがよほど危ないですよね。対向車もいますし、コースアウトすればガードレールか断崖絶壁が待っています。
スピードが出ると何故コワいのですか? 止まれないから、曲がれないからですよね。
でもそれを練習できるのはクローズドコースしかありません。公道には制限速度もありますし、それ以前にワインディングは予測不可能なリスクだらけです。ワインディングで学べるとしたら、それは速く走るためのテクニックではなく、むしろリスクの正体とそれを回避するための危険予測を含めた「安全マインド」ではないでしょうか。

話しを戻しますが、サーキットは「スポーツライディングを安全に学べる場所」と私は思っています。もちろん、何をするにもリスクは付きものです。ただ、それがコントロールされているかどうかが問題です。
サーキットは皆が同じ目的で厳格に定められたルールに則って走っていますし、見通しもよく路面状態も一定で一方通行です。スロットル全開で走りたい、フルバンクで走りたいと思うのなら、サーキットへ行くべきです。ゴルフをしたいならゴルフ場へ行くのと同じことです。
ただし、闇雲にサーキットを走ってもなかなか上手くはなりませんし、勘違いから自分でリスクを増やしてしまったり、変なクセがついてしまったりもします。そんな遠回りをしないためにも、最初はサーキットライディングの基本をしっかり習うべきだと思います。

その「基本」とは何なのでしょう? 一番大事なのは「考え方」です。
速く走りたい、上手くなりたいと思うなら、まずバイクという乗り物の特性をよく知ることです。たとえば、寝かし込みながらブレーキをかけたり、フルバンクのままスロットルを開けるとバイクは転びます。「そんなこと、知ってら~」と言う人もいるでしょうが、実際に走り出すと夢中になって、こうした「基本」を忘れてしまいがちです。忘れてしまうのは、「余裕」がないからです。走りながらでも、自分がいまどんな操作・動作をしているか自己観察できる余裕があれば、そうそう基本から逸脱することはないはずです。
もうひとつ大事なことは「丁寧」かつ「正確」であることです。これはどんなスポーツでも同じと思います。ひとつひとつの操作・動作を「丁寧」かつ「正確」に何回でも繰り返して同じようにできることが、まずは安全で上手いライダーへの第一歩です。居合い抜きの達人は、刀を何回振り下ろしても同じ切口に刃を通すことができる、と聞いたことがありますが、コーナリングにおけるライン取りなどはまさにその世界と同じでしょう。
ただ、最初から全力で走っていては余裕がなくなってしまい、「丁寧」で「正確」な操作・動作は望めません。トレーニングでは「80%のペースで走ろう」というのはそういう理由からです。

サーキット=人と競う場所ではありません。自分のライディングをじっくり見つめ直しながら、より安全に上手くバイクを操れるようになるためのヒントを見つける場所にしていただければと思います。
実際のところ、普段の公道走行では体験できない加速やブレーキング、コーナリング速度などから得られるものはたくさんあります。バイクという乗り物の奥深い魅力に触れることができるかもしれません。
そして、何より自分が楽しめること。皆バイク好き同士です。互いにコミュニケーションしながら、モータースポーツという素晴らしい趣味の世界を広げていこうではありませんか!

文/ Webikeみんなのスクール校長 ケニー佐川


サーキットはスポーツライディングを楽しむ場所です。
みんなが安全に楽しく走行するためには、最低限のルールとマナーがあります。
コースイン&アウトの方法や追い抜き方、フラッグの種類と意味を理解することも大事です。
「みんなのスクール」ではこうしたサーキット走行の基本を最初に分かり易く丁寧にご説明しますので大丈夫!
初めての方でもどうぞご安心ください。


ウエアは革ツナギでなくても、上下ともプロテクター付きのライディングウエアなら参加できます。
できればパンツだけでも革製がベターです。
ヘルメットはフルフェイスか頬までガードするシールド付きのジェットタイプならOK。(各サーキットの規定により異なる場合もあります)
グローブとブーツはライディング用の丈夫な作りで、サイズが合ったものを選びましょう。
革ツナギもいろいろなメーカーから出ていますが、リーズナブルな既製品からセミ&フルオーダータイプまで様々。
本格的にサーキット走行を楽しみたい方にはやはり、安全性とフィット感、動きやすさに優れるオーダータイプがおすすめです。


サーキット走行の場合、通常は空気圧を低めに設定します。
これは高速・高負荷での走行によりタイヤ温度が上昇して、ストリートに比べて空気圧が高まりやすいからです。
目安としてはまず指定空気圧の1割程度下げてみましょう。
たとえば、指定空気圧が前後2.5 kgf/cm2とすると、サーキットでは2.25 kgf/cm2ぐらいに設定してみます。
この数値はタイヤが冷えた状態の場合です。
もしハイグリップタイヤを装着していたら、前後2.00 kgf/cm2ぐらいまで落としても構いません。こうしたタイヤは潰れることで
高いグリップ力を発揮するように設計されているからです。
逆に空気圧が高すぎると接地感が得られず、タイヤが跳ねたりしやすくなります。
空気圧を正確に知るには、エアゲージが必携アイテムですね。


一概には言えませんが、ストリートと比べて路面状態が一定で凸凹がなく、路面のミュー(摩擦係数)が高いサーキットでは、一般的にダンパーを強める傾向になります。
これはバイクの無駄な動きを抑えて、ブレーキングやコーナリング時の安定性を高めるためです。
「サーキットだから足を固める」といって、プリロードをやたら強める人がいますが、これはかえって逆効果。
突っ張り感が出てしまい、サスペンションを有効に使うことができません。セッティングは全体のバランスが大事ですし、バイクの種類やライダーのレベルや好みによっても大きく異なってきます。走り込んで自分に合ったセッティングを見つけてください。
長めのマイナスドライバーやフックレンチ、ボックスレンチなど、サスセッティング用工具なども一式揃えておくと便利です。


(1)コースを覚えましょう!
サーキットライディングでは、まずコースを覚えることから始めます。コースレイアウト、コーナーの曲がり具合、路面の荒れ、カントのつき方などをウォーミングアップしながら確認していきます。

(2)ブレーキングポイントを決めましょう!
一番大事なのは自分のブレーキング開始ポイントを決めていくこと。本来ならコースサイドの距離看板を目安にしますが、それがない場合にはコース脇の草や路面の継ぎ目や痕跡など何でもいいので目標物を見つけましょう。

(3)ライン取りを覚えましょう!
ある程度、コースに慣れてきたら走行ラインを組み立てていきます。最初は全体的に大まかなラインを把握してから、一個一個コーナーで詰めていきます。クリップにしっかり付くこと。加速重視のラインを意識しましょう。

(4)メリハリをつけましょう!
直線ではしっかり加速し、減速する際はしっかりブレーキをかけるなど、メリハリよく走りましょう。

(5)80%のペースで走りましょう!
自分の100%を出し切って全力走行しても上達しません。正確でムラのない操作を重視しましょう。