Webike みんなのライディングスクール

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皆さんお待ちかね!Webikeみんなのスクール校長を務める、ケニー佐川自らが解説するライテクDVD第2弾 「ケニー佐川のTHE METHOD VOL.2 いまこそワインディングを楽しむ!」 がリリースされました。今回その中から特別にコンテンツの一部をご紹介したいと思います。いよいよツーリングシーズン真っ盛り。ぜひご参考にしていただき、安全で楽しいバイクライフを送ってください。


今回、皆様のご協力を得て、 「ケニー佐川のTHE METHOD VOL.2 いまこそワインディングを楽しむ!」 を完成することができましたことを厚くお礼申しあげます。

前回の 「ケニー佐川のTHE METHOD VOL.1 いまこそヒザ擦りを楽しむ!」 では「ヒザ擦り」に特化して、そのノウハウについて掘り下げましたが、今回の舞台はワインディングです。ライダーにとってワインディングは爽快で楽しい場所ですが、一方では多くの人が利用する公道でもあり、ルールとマナーを守って走らなくてはなりません。また、季節や天候、時間帯によって走行環境は大きく変化しますし、対向車の存在や路面状況なども含めたリスクヘッジも考えて、十分に安全マージンをとった走り方が求められます。刻々と変わる走行環境の中で膨大な情報を処理しながら、ミスを犯すことなく走り切るスキルが求められるわけです。これはある意味で、サーキットなどのクローズドコースより難しい部分もありますし、サーキットライディングとは異なるスキルも必要になってきます。dvd02_t1_426_s

小手先のテクニックや速さを求めてはいけません。ストリートライディングで最も大事なのは危険予測に基づく「状況判断」と「確実性」です。これにスムーズな操作が加われば、自然と安全で上手いライダーになれるはずです。私は、ライディングは科学であり、哲学であると考えています。バイクという「乗り物の特性」をよく理解し、ライダーという「人間の本性」と向き合ってこそ、ライディングの本当の楽しさや奥深さ、そして怖さも分かるものだと思っています。そこで得られるリアルな感覚や心の底から湧き上がる感動こそが、バイクに乗るということの素晴らしさではないでしょうか。

今回発売されたDVDはワインディングを安全確実に、よりスマートに走るための考え方とノウハウを凝縮したものとなっています。今回はそのポイントとなる「7つのキモ」について内容の一部をご紹介したいと思います。どんなバイクでも余裕で乗りこなせる、カッコいい大人のライダーを目指して、一緒に始めていきましょう!

文/ Webikeみんなのスクール校長 ケニー佐川
写真提供/ MOTOCOM

コーナーにおける目線の送り方については昔から「遠くを見る」と言われますが、具体的にはどこを見ればいいのでしょう。ぼんやり遠くを見ていても目線は定まらないし、ラインも安定しません。では、どうすればいいのでしょう。dvd02_L1_800

具体的には「遠くから近くへ」目線を移動させながら走るのが基本です。目線を1ヶ所に固定するのではなく、常に走行ライン上を往復させながら軌道修正していくのがコツです。

もうひとつのポイントが「全体から部分へ」目線を収斂させること。最初にコーナーの全体像をつかんでおいてから、走行ライン、路面の荒れ・・・といった具合に目線をフォーカスしていきます。最初に細かい部分を見ようとすると目線が遅れて、操作が間に合わなくなりがちです。

人間の視野は両眼で約180度あると言われていますが、そのほとんどはぼんやりとしか見えず、はっきり見えるのは焦点を合わせることができる中心部分の3度程度です。前者を「周辺視」、後者を「中心視」と呼びますが、これらを使い分けることで目線ワークのエキスパートになれます。周辺視でコーナー全体の構図や対向車の動きなどを捉えながら、中心視でライン上の凹凸や路面の荒れなどのリスク情報を見抜くことで安全マージンは格段に高まります。上手いライダーは実は目線の使い方が巧みなのです。

走行ラインというと「アウト・イン・アウト」を思い浮かべる人も多いかもしれませんが、これは1秒でも速く走るためのサーキットでのテクニック。対向車もあれば、コースアウトすればガードレールが待っているワインディングでは「確実性」が大事です。公道で十分な安全マージンを確保するためには、自分の車線を3等分した真ん中のゾーンからはみ出さずに走るのが基本。その中でライン取りの自由度を高められるよう意識しましょう。自分が思ったとおりのラインに乗せられるようになれば、走りの幅も広がり結果的に安全マージンも高まるはずです。

dvd02_L2_640クルマにはオーバーハングといって、前輪から先にはみ出した車体部分があります。コーナリングではこの部分が危険で、前輪は車線内に収まっていても車体の角はセンターラインを越えてくる場合があり、特にバスなどの大型車はこの傾向が顕著です。一方でバイクは車体を傾けて曲がるという特性から、タイヤは車線内にあってもライダーがオーバーハング部分と接触する可能性も出てきます。その意味でも「1/3ミドル」の意義がお分かりいただけると思います。

安全なライン取りのためには、対向車のライン特性を知っておくことも大事です。一般的に右コーナーは入口でセンターラインを割ってショートカットしてくる場合が多く、左コーナーは曲がり切れず出口ではらんでくることが多くなります。自分もそうなっていないか、普段の走りを思い出してみてください。

ストリートライディングにおけるフォームの基本は「リーンウィズ」ですが、より積極的に乗りこなすためにはひと工夫が必要。そのキーワードが「荷重感覚」です。

コーナリング中は基本的にシートに体重を預けるように意識してみましょう。昔は「外足荷重」と言われたこともありましたが、それはバイクやタイヤが未発達で十分なグリップ性能を期待できなかった時代のテクニックです。つまり、滑ったときにコントロールしやすいように最初から外足に荷重をかけておくもので、オフロードでの乗り方に近くなります。

dvd02_L3_640現代のラジアルタイヤにおいては、コーナリング速度が上がるにつれ、より明確な荷重感覚が必要になってきます。具体的にはシートのイン側に荷重を集約するのがキモで、たとえば右コーナーであれば、右尻でシートの縁を潰すイメージを持ってみてください。特に現代のビッグバイクはタイヤのワイドラジアル化が進み、車体がバンクするとタイヤの接地点がエッジ部分に大きく移動していきます。そこで、シートのイン側に荷重することで、サスペンションを通じてダイレクトにタイヤのエッジ部分に荷重することができ、より明確に接地感を得られるはずです。同時にライダー重心がイン側に移動することで旋回力も高められます。ここからさらに重心移動量を増やした発展型が「ハングオフ」なのです。

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DVD
ケニー佐川のTHE METHOD VOL.2 いまこそワインディングを楽しむ

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