梅雨入り直前の6月12日(土)、関東地方以外での初開催となる第9回「Webikeみんなのスクールin DAYTONAサーキット」が開催されました。
昨年からスタートした「Webikeみんなのスクール」。関東地方以外でも開催してほしいとのご要望を多くの方から頂いていましたが、なかなか実現できずにいました。しかし今回、バイク文化創造企業『デイトナ』様のご協力により、東海地方での開催できる運びとなりました。
今回は東海地方の方はもちろん、関西及び、遠くはなんと島根からご参加下さった受講生さんもいたりと、定員一杯の多くの方にご参加いただきました。
開場の8時30分になると、受講生の皆さんが続々と到着。バイクがズラリと並んだ様も壮観です。
今回のテーマは「スポーツライディングを極める【ベーシック編】+東海道膝擦宿」。サーキットセッションとはいえ、やみくもにサーキットを走行するわけではありません。まずはしっかりと今回のテーマについて、佐川校長からレクチャーを受けます。今回のサブテーマでもあるヒザ擦りについても、なぜヒザを擦るのか、その目的と役割、またコーナリングのどの部分でヒザを擦るのか・・・など基本的なことをゆっくりと説明。受講生の皆さんからも質問が次々と飛び出し、佐川校長も講義に熱が入ります。
また、サーキットならではの走行上の注意、パッシング、ピットインのルールなども丁寧に説明。きっちりとルールがあっての安全ということを理解してもらいます。
教室でのレクチャーを終え、まずはスポーツライディングのフォームを確認。その後いよいよデイトナテストコースでレッスンを開始しますが、最初のテーマは「直線を極める!」。
ゆっくりとしたスピードで、ノンクラッチシフトアップ、ノンクラッチシフトダウンを行い、スポーツライディングに不可欠なクラッチワークへとつながる練習を行います。「さぁ走るぞ!」とやる気満々だった受講生も、意外な講義のスタートに戸惑った様子も見られました。しかし余裕があったのも最初のうちだけ、この後、受講生さん達には「もうグッタリ」と思うくらいに走りこんで頂くことになるのですから・・・。
その後、せっかくのサーキットという場所でのレッスンということで、「レーシングスタート」のトレーニングも行いました。受講生の方から「こんなスタートの仕方をしたのは初めて!」という興奮した声も聞かれました。
丁寧な動作が要求される練習を終えると、あっという間にお昼。この日は快晴に恵まれたこともあり、レザースーツを着た受講生の方はかなり暑そう。冷房の利いた部屋で少しゆっくりしたいところですが、本日はかなり凝縮されたカリキュラムということもあって、お昼を食べたらすぐにレッスン再開です。
午後はまず、スポーツライディングの基本フォーム「ハングオフ」についてしっかりとレクチャー。佐川先生、講師の先生たちから「もっと腰をずらして!」「もっと伏せて!」「あと15cmずらして!」と鋭い指摘が次々に飛びます。中には勢い余って、ハングオフフォームのままバイクから落ちてしまう方も・・・つまり、そのぐらい意識して身体がイン側に入るってことなんですね。
とはいえ、レーサーレプリカのバイクならハングオフになっても身体を支えられる作りになっていますが、往年の名車で参加されている方も今回はチラホラ。姿勢がかなり苦しそうなのは致し方ありません。
フォームの確認後、正しいヒザ擦りのためのステップワーク、体重移動のレッスン。Webikeみんなのスクールの特長ですが、ひとつひとつの技術を積み重ねて、正しい技術を習得していきます。講師の田口先生による、スラロームしながらのヒザ擦りデモ走行を見て、受講生の方からはため息が漏れますが、受講生のみなさんも俄然やる気になって課題に取り組みます。
ステップワークの課題走行後は、コーナーのどの部分でヒザ擦りを行っているか、ということをデモ走行を見ながら学び、いよいよ2組に分かれてヒザ擦りにチャレンジです!
今回は特別講座として、ヒザ擦り未体験者向けにライディングアカデミー東京の伝説カリキュラム「東海道膝擦宿」を同時開催!軽量なエイプ100を使用して、まずヒザ擦りを体験してもらいます。
「東海道膝擦宿」はのっけから転倒者が続出するも、みなさん怪我もせずに異様な盛り上がり!良い大人たちが転倒したエイプから、笑顔で立ちあがってくる異様な光景が繰り広げられました(笑)
エイプ100でヒザ擦りの感覚を習得された方たちは、いよいよ自分のバイクでテストコースに走りだしていきます。
午前中からひとつずつ課題を積み上げてきたこともあり、受講生のみなさんは気持ちよさそうにテストコースで課題走行をこなしていきます。対向車を気にすることなくスポーツライディングに集中できる、サーキット走行の醍醐味ですね。最初はおっかなびっくりだった受講生の方も、しっかりとヒザ擦りをしながらハングオフフォームを決めていきます。 (受講生の方たちの走行フォトはこちら)
デイトナテストコースでの課題走行中には、「デイトナ クールロボ イージートーク」を利用して佐川先生とマンツーマンで走行しながらのレッスンも開催。クリアな音質の「デイトナ クールロボ イージートーク」は、スポーツ走行中のレッスンでも全く問題なくライダー同士で会話ができます。ブレーキングポイントや倒しこみのポイントなど、一緒に走らなければなかなか伝えることのできないポイントを、リアルタイムで学ぶことができます。受講生の方もこれには大満足のご様子。
エイプで大転倒をされたにも関わらず「自分のバイクでヒザ擦りができました!」と感激されている方もいて、とにかく、みなさん良く走り、なおかつ課題をこなせて充実した表情をされていました。
「Webikeみんなのスクール in DAYTONAサーキット」の最後はエグゼクティブアドバイザー「OGA」こと小川選手のエクストリームショー!今年の春には全米スタント選手権XDLにおいて14位に入った小川選手のスーパーテクニックに受講生の皆さんの興奮も最高潮に湧きあがりました!
最後は「Webikeみんなのスクール」恒例のじゃんけん大会を行いましたが、解散後も興奮冷めやらぬ受講生の皆さんのバイク談義が止まらないまま1日が終了しました。
皆さまの走行写真は、 「みんなのスクール」グループ でも公開しておりますので、 こちら もご覧下さい!
Webike 「みんなのスクール in DAYTONAサーキット」はまた是非、開催したいと思っています。今回は都合が合わなかった方も、またの機会のご参加をお待ちしております!
次回「Webikeみんなのスクール」は7月19日(祝)にお台場クローズドコースにて「ブレーキングテクニックフルコース!」を開催します!詳細についてのご案内は、いましばらくお待ちください!
※ 第10回「みんなのスクール」は諸事情のため催行を中止とさせて頂きました。